ワイン談義(5)

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シャンパーニュは人を惹きつけて離さない不思議な魅力があるように思う。

名だたる著名人・偉人たちがこぞって愛したシャンパーニュ。日本人にとっては、特別な日に飲む高級なお酒というイメージが強いのではないでしょうか【お祝いの席の乾杯酒、プレゼント、進水式】。

注いだ黄金液の中を立ち上るきめ細やかな泡は見るものを飽きさせず至福のひとときを演出してくれます。

 

世界の偉人たちが残した名言にもシャンパーニュへの深い愛が感じとれます。

 

●ポンパドゥール夫人 愛飲:モエ・エ・シャンドン

「シャンパンは、飲んだあとも女性が美しいままでいられる、ただひとつのワインです。

 

●皇帝ナポレオン

「シャンパンは勝利の時に飲む価値があり、敗北の時には飲む必要がある。」

「ワインなくば兵士なし」

 

●ココ・シャネル 愛飲:クリュッグ

「私は二つの時しかシャンパンを飲まない。恋をしている時と、していない時。」

 

●ウィストン・チャーチル

「マグナムサイズはふたりの紳士には最適のサイズである。特に、ひとりが飲まないのであれば。」

 

今も昔も何かに付けお酒を飲み、余韻に浸るのは変わらず。

それぞれの表現で語るシャンパーニュはとても魅力的である。

ナポレオンとココ・シャネルにフォーカスすると、特別なお酒には変わりないが、それだけに留まらずついつい抜栓してしまう何かがあったように思える。

 

シャンパーニュとはフランスのシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワインのことを指すことは多くの方がご存じだと思います。厳密には醸造方法やブドウ品種など、細かい規程をクリアしたものだけが、シャンパーニュを名乗ることができます。

これが本当に大変なんです。

 

シャンパーニュを語る上で良く耳にする言葉がアッサンブラージュ。他にも瓶内二次発・デゴルジュマン【澱引き】・ドザージュ【糖分添加】などありますが中でもはアッサンブラージュはとても重要なポイントです。

 

シャンパーニュ地方は長らく“ブドウ栽培の北限”とも言われ、とても寒く、ブドウ栽培に最適な土地とは言い難い地方でした。そのため、年によってブドウのクオリティにばらつきが出てしまい。そのままシャンパーニュを作っては、ワインの品質も安定しません。そこで重要になってくるのがアッサンブラージュ(ブレンド)という技術です。

 

異なるヴィンテージ、異なる畑、異なる品種から造られる元となるワインをブレンドし、各ブランドごとの至高の味わいを追求して品質を安定させています。ブドウの出来が良かった年のワインは大変重宝され、リザーブワインとしてストックされ調整のために使用されます。

 

ブレンド比率は長年の経験で培われたもので高度な技量が要求されます。

特定ヴィンテージのみで作られるシャンパーニュは特に希少価値が高いのも頷けます。

 

同年の同じぶどう品種でも土壌(畑)や天候、作り手により違いが生まれるワインを一定のクオリティに仕上げるのは大変なのに、異なる年代の異なる品種で特徴の違う原料ワインをアッサンブラージュ【ブレンド】して伝統の味わいにする技術は並大抵のことではありません。

世界中でスパークリングワインが多数存在する中、シャンパーニュがシャンパーニュと呼ばれる所以がアッサンブラージュの技術にあると思います。

 

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