ワイン談義(4) コート デュ ローヌ地方~南北200kmに広がるバラエティ豊かなワイン産地~
今年もボージョレ・ヌーヴォーが解禁され、賛否両論ありましたが筆者としては年々ガメイ特有の豊な果実味と柔らかい酸味が際立ってきている分、客層は幅広くなってきていると思いますが、ワイン愛飲者の中には興味がそがれてしまっている方の話も耳にします。
ただ、ワインは生き物と言われる所以を考えますと飲んだ人だけがそのワインを語ることが許されると思います。
フランス南東部に広がるワイン産地コートデュローヌはフランス4大河川のひとつであるローヌ川沿いに栄えており、北のリヨン南部から南のアヴィニオンまで南北200kmに渡り広がっております。細長く続くぶどう畑は大きくは北部地区と南部地区に分けられ、それぞれの気候や地質の違いにより多彩なタイプのワインを生み出し続けています。
フランスワイン産地といえばボルドー・ブルゴーニュが有名ですが、コートデュローヌのワイン生産量はボルドーに次ぐ第二の生産地として知られています。
全生産量の約90%を赤ワインが占めておりますが白ワインにおいても種類豊富な品種が栽培されております。
コートデュローヌのぶどう品種としましてはグルナッシュ・ヴィオニエ・シラー・マルサンヌ・ムールヴェードルなどがありますが、この他にもカベルネソーヴィニオン・カリニャン・など約20種にも及ぶぶどう品種が栽培されております。
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有名なワインとしましては「教皇の新しい城」を意味するシャトーヌフデュパプが広く有名です。歴史の流れによりローマ教皇がアヴィニオンに長く軟禁された時代に教皇自らが土地を開拓してワインを造っていたといわれております。
その土地は土壌に恵まれており粘土質の上に丸い石が広がっており水はけも良く、表面の丸石が昼間に太陽の熱を蓄え夜もぶどうが保温されるため濃縮熟成されたぶどうに仕上がります。
また、シャトーヌフデュパプで使用できるぶどう品種はなんと13種類にも及びフランスのAOCでの使用ぶどう品種数は最多となります。多くをブレンドすれば調整も難しく、良いワインになるとは限りませんが作り手により品種や割合も違うためバラエティ豊かなワインを楽しむことが出来ます。ぜひともお試しください。
![ワイン談義(5)](https://www.cordon-bleu.co.jp/catering/wp-content/uploads/2021/02/AdobeStock_327087269-1450-120x120.jpeg)
![ワイン談義(3) ~ワインはどんなお酒?~](https://www.cordon-bleu.co.jp/catering/wp-content/uploads/2020/05/AdobeStock_39025555-1450-120x120.jpeg)
![ワイン談義(2) ボルドー地方](https://www.cordon-bleu.co.jp/catering/wp-content/uploads/2020/04/012-AdobeStock_90287600-1450-120x120.jpeg)
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